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もりみちブログ

2017年12月4日

空き地を寡占するセンダングサ

果実

コセンダングサ群落


路傍や空き地にコセンダングサが繁茂している。キク科の多年草で北米原産。環境省は要注意外来生物に指定している。タネには逆刺があり衣服に引っかかるので,正式名はあまり知られないが,くっつき虫とか泥棒草とか呼んで厄介者扱いされる。今ではアメリカセンダングサなどとともにBidens属(センダングサ属)は草地の雑草ではもっとも量的に多い種の一つになった。頻繁に草刈りされる畦には少ないが,土手や空き地,放棄耕作地など草刈り頻度の低い草地では優占することがある。もっとも草刈りが年に2回程度でも,ススキ群落,ネザサ群落など安定した在来種草地もあるから,草刈り頻度だけでなく表土の撹乱の程度も関係しているのだろう。hmatsui


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