第1回 「お城の生物多様性対決!2013年夏の陣」(2013/7/27)
 

第2回 「ニホンジカとの共生を探る」(2013/10/15)


ニホンジカの食害は、街にいると危機感を覚えることはありませんが、高知・徳島の三嶺・剣山などの植物は深刻な被害を受け、愛媛で両県の知見を生かして、防御しなければ…という動きがあります。
そもそも、シカはなぜ増加しているのでしょう?そういえば、野生のシカの生態って?
日本の自然の中で、生態系の重要な構成員であるはずのシカ。
専門家から、最前線の情報をうかがいましょうー。

第3回 「波打ち際に広がる宇宙」(2013/12/17)

白砂が続く今治市の織田が浜には、希少な海浜植物が見られます。
波打ち際の厳しい環境に適合するために、どのような工夫をしているのでしょう。
さらに、それらの植物に依存する生き物もあり、人知れず生き生きとした生態系が息づいています。
そして、そのような海岸を大切に残そうという活動も始まっています。



第4回 「地の果てで地衣類を探す」(2014/2/18)


南極の昭和基地から数十㎞は離れたところには、
露岩域と呼ばれる氷床から解放された広大な岩砂漠が広がっています。
一見すると生き物は存在しないのかと思える荒涼としたその大地に
数十種類、色とりどりの地衣類が生きているのです。
普段の生活からは少し?離れた「南極の自然」と「地衣類」を紹介します。




第5回 「あなたのまわりのタンポポ 在来?外来?」 ( 2014/4/15 )


おなじみのタンポポ。シンプルな黄色い花のイメージがありますが、
2009・2010年の調査では県内では9種ほど確認されており、
「愛媛は西日本の中でもシロバナタンポポが多い」
「カンサイタンポポはその多くが四国中央市に分布」
「四国にもトウカイタンポポやキビシロタンポポが存在する」
などの興味深い傾向が明らかになりました。
実はこの調査は、子どもからお年寄りまで約460人の一般調査員の参加によって、
貴重な情報を収集することができました。
前回から5年、2014・2015年度調査がスタートしました。
あなたのまわりのタンポポの正体、気になりませんか?


第6回「とべZOOの仕事・動物たち」(2014/6/10) *!

動物たちの興味深い生態を目撃したり、リラックスした様子にいやされたり。
動物園はいくつになってもわくわくさせられる存在です。そんな動物園にはどんなミッションがあり、
どんな業務が展開されているのでしょうか?とべ動物園飼育課長の前田さんに、
現場のリアルな仕事や動物たちの本音(?)をお話しいただきます


第7回 「愛媛のセミの話」 ( 2014/8/12)


おなじみのセミ。一般に、鳴き声によって夏の訪れや終わりを告げてくれる存在ですが、
私たちはセミのことをどのくらい知っているのでしょう?
本年4月「愛媛のセミCD図鑑」を制作された西条自然学校の今川義康さんに
話題提供していただき、セミの生態と環境との結びつきや、
セミの鳴き声の聞き分け方を学び、愛媛に14種もいるというセミの世界を訪ねます。


第8回 サイエンスカフェ★えひめ in エミフル「ようこそ、水草の世界へ」(2014/10/12)


「水草」といえば、どのようなものを思い浮かべますか?
身近なところでは、金魚とセットのイメージがあるキンギョモがよく知られた水草です
水草には、キンギョモのように完全に水の中で生活する沈水性水草
スイレンのように水面に浮葉を浮かべる浮葉性水草、さらには微生物を取り込んで栄養を得る食虫性水草など、環境に適合した様々な形態があります。水草は水中の栄養素を吸収して光合成するため、
水質を浄化する働きがあり、魚類や水生昆虫の産卵場、
鳥類の食糧になるなど、水環境の生物多様性を支える重要な存在です。
そんな水草の不思議で型破りな世界へご案内します。


第9回 「水第9回サイエンスカフェ★えひめ「ホネのはなし」(2014/10/21)


ホネは「死」を連想してしまうなんだか怖いもの。
でも、いつでもどこでも感じて触ることができるとても身近な存在でもあります。
ホネにはその動物がどんな暮らしをしているのか、どんな進化の道筋をたどったのかを知ることができる、
多くの情報=「ものがたり」が隠れています。そして、何よりも骨は美しくてカッコいい!

この夏、面河山岳博物館でおこなわれた特別展「ホネものがたり」の展示裏話を含め、
ホネにまつわる様々なエピソードを紹介します。ヒトの手には何個のホネがある?
あのフライドチキンのホネってどこの部分?ホネの標本ってどうやって作るの?
さあ、あなたを普段は見えない骨の世界へご案内します。




第11回 「生き物・生態へのアプローチ
       ~愛大生3人による研究発表~ (2015/02/17)


【忽那諸島におけるウチヤマセンニュウの生息状況の解明
および音声解析を用いた系統関係の推定】
◆渡辺奈央さん◆理学部生態学研究室

ウチヤマセンニュウは体長約17㎝の日本周辺の島嶼でしか繁殖していない
希少な鳥です。2010年、松山市沖の忽那諸島に属する小安居島で繁殖が確認され、
瀬戸内海唯一の繁殖地となりました。研究では、本種の忽那諸島での生息状況の解明とさえずりを用い
系統関係の推定を行いました。

【愛媛県松山市高縄山における糞分析を用いたニホンジカの食性解析】
◆古田智博さん◆理学部生態学研究室

最近よく話題となっているシカの食害を調べる上で、食性は意義のある研究です。今回は糞の内容物を見て、シカの植生を研究しました。夜な夜なウンチをすりつぶし、研究に没頭した日々の成果をぜひ聞いてください!

【仁淀川水系黒川源流域における在来種アマゴと移入種イワナの食性】
◆阿部博文さん◆理学部生態学研究室

アマゴとイワナは淡水性サケ科魚類です。仁淀川水系黒川源流域では、在来種としてアマゴが生息していたが、移入種としてイワナが現在確認されています。両種の胃内容物から食性について研究しました。

第12回サイエンスカフェ★えひめ「野生植物の系統解析) (2014/10/21)

植物はどのように進化してきたのか。

その謎を解く手法として、遺伝子分析による解析が進められています。
その現場で活躍されている2人の研究者に、系統解析の概要と研究成果を、解りやすくお話しいただきます。

◆話題提供◆
◆早川 宗志(ひろし)さん
(独)農業環境技術研究所 生物多様性研究領域 特別研究員。四国のテンナンショウ属植物を研究

◆吉田 政敬(まさたか)さん
山形大学大学院理工学研究科・博士後期課程。研究対象は主にスミレ属植物

第13回サイエンスカフェ★えひめ 愛媛のトンボ入門 (2015/06/16)


愛媛県には何種類のトンボがいて、 どんな所にどんなトンボが棲んでいるのでしょうか?
県内全域で行った文献・標本・フィールド調査で見えてきた過去100年に及ぶトンボの姿を解説します。
トンボの採集方法や標本の作り方なども紹介、トンボがもっと身近に感じられるお話しです。

◆話題提供◆久松 定智さん
Louisiana State Arthropod Museum研究員,
愛媛大学農学部農生態学研究室研究員を経て,
2015年より愛媛県立衛生環境研究所生物多様性センター嘱託研究員。
専門は世界のヒゲボソケシキスイ科,ケシキスイ科,タマキスイ科
(昆虫綱コウチュウ目)の系統・分類学的研究と,
昆虫類の保全活動。愛媛県版RDB改定の際にはトンボ目を担当

スーパーサイエンスカフェ★えひめ
みんなで考えよう 里地の生物多様性 (2015/09~)

第1回 9/19(土)田んぼの生きものは今・・・

(1)里地の魚たち 【愛媛大学大学院理工学研究科 井上幹生】
(2)水田と水路の植物 【愛媛植物研究会会員 小沢 潤】
(3)里地に生きる昆虫と人との関わり 【日本半翅類学会会員 武智礼央】
(4)水田・水路の両生類 【NPO法人かわうそ復活プロジェクト 松田久司】

第2回 10/17(土)イノシシと人との関わりを見つめなおそう

(1)イノシシと人間、その歴史的な視点から
【愛媛大学埋蔵文化財調査室 柴田昌児】
(2)中山間地のイノシシ被害の現状と背景【愛媛大学農学部 武山絵美】
(3)シシ肉の活用とその課題【しまなみイノシシ活用隊 渡邉秀典】


第3回 11/7(土)里地の在来生態系を保存するための新しい提案
(1)お米を食べてダルマガエルを救おう 【ウエスコ(岡山市)齊藤光男】
(2)生きものに配慮した農業農村整備 【愛媛県農地整備課】
(3)生きものが復活できる水路整備の提案
【NPO法人かわうそ復活プロジェクト 松田久司】
(4)放棄地を湛水により多様な生物の出現地へ 【愛媛大学農学部 中矢雄二】