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もりみちブログ

2018年2月21日

カエルと田んぼの深い関係

2/20(火)の第24回サイエンスカフェは,村上裕さん(愛媛県生物多様性センター主任研究員)による「カエルと田んぼの深い関係」のお話しでした。
誰もが知っているようで知らないカエルについて,カエルの種類と分布,水耕栽培とカエルの関係,カエルクイズなど盛りだくさんの話題でした。最後にはヒキガエルの「マツコ」も登場し子どもも大人も興味津々で触れていました。ちょっとカエル通になった気がして,初夏のカエルの時期が楽しみです。
要旨:日本はモザイク状の自然の多様性や森と水辺の豊かな生物相,自然と共生する文化があり,ヨーロッパと比べると豊かな生物相である。日本には在来41種,外来3種が記録されており,在来種はトカラ海峡(屋久島と奄美大島の境)で種類が異なり屋久島以北には21種,奄美大島以南には21種がいてヌマガエルのみが重複している。県内には12種がいてカジカガエルとタゴガエルなどを除く8種が田んぼを利用している。減少の要因には圃場整備が指摘されるが,覆土をする現場も多く,圃場整備後も多産している場合もある。中干しの影響は,中干し時期までに現在生息しているカエルではほとんどの幼生がカエルになっており水田以外で繁殖する場合もある。ヌマガエルの腹は白くツチガエルの腹には黒い斑点があり,ヌマガエルは南方系なので標高400m以下に多い。トノサマガエルは低地から標高600mほどまで標高に関係なく全域に記録されているが,ヌマガエルは標高20m以下に多いこと。トノサマガエルは芸予諸島,中予・東予のやや内陸部,南予に多く見られ,高縄半島・松山市などではほとんど見られないこと。トノサマガエルが減少した要因は従来から指摘されている要因に加えてイネの品種(栽培型)の変化による栽培期間の短期化や,栽培品種の単相化による環境の多様度の低下が指摘できる。2018/2/21,hmatsui。

会場風景


ヒキガエルのマツコ


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