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もりみちブログ

2018年2月9日

50年前の植物標本

某高校のT氏から同校に長く保管されていた植物標本,段ボール5個分が持ち込まれた。虫食いが激しいものや採集地などデータのないものを分けて,保管すべき標本を抽出し,防虫剤を入れた袋に密閉する作業に今日1日かかった。
標本数はほぼ1000点ほどで,50~60年以前の昭和30年代に作製されたものである。採集者の永井保一氏(平成2年8月逝去,享年84歳)は小田深山小中学校の校長を辞したあと松山市内で高校の講師になられたことから小田深山や松山平野で採取されたものが多い。
すべて台紙に貼られ,採取地・日付・学名・和名・採取者などがラベルに丁寧な字で書かれている。花や葉の拡大図が描かれているものもある。それが分類別(目科別)に束ねられている。標本は後生の人が使えるものでないと価値はないが,使いやすいようにとの配慮を感じた。標本には作者の人柄が残っているものだと思い,自らの粗雑な作りの標本を反省した。
残念ながらかなりが虫食いを受けており,なかには原形を留めていないもある。結局,1/4廃棄することにした。
しかしカリガネソウなど今では採取が困難な種もあり,また渡来初期の外来種では拡大の様子が分るので興味深い。
これから時間をかけて再同定とリストを作成した後に,県立総合科学博物館に移管することになる。2018/2/9,hmatsui

カリガネソウ(沢渡,1965/9/20)


タイミンガサモドキ(鳥形山,1963/7/30)


ヤマウツボ(小田深山,1963/7/1)


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