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もりみちブログ

2018年4月24日

ゼンマイ織り

東温市の山裾の草地でたくさんのゼンマイの新芽を見た。若芽はワラビとともに山菜として有名だが,かつて新芽の綿毛を集めて布団の綿や織物の糸にしたことはあまり知られていない。採草地や焼き畑が拡がっていた時代には,大量のワラビやゼンマイが手に入ったのだろう。綿毛からゴミを取り除き,乾燥して糸に紡いで布を織るのだが,もともとは物資の乏しい時代の農家の普段着として織られていた。しかし保温・防水・防虫効果があることから,今でもゼンマイ織りの布は高価で販売されている。ただ今のゼンマイ織りは綿糸や絹糸にゼンマイの綿毛を混ぜたものである。2018/4/23,東温市塩ヶ森,hmatsui

胞子葉(右手前)と栄養葉(中央奥)


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