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もりみちブログ

2020年3月5日

カエデの樹液シロップ

小田支所から届いたイタヤカエデのシロップ


 今春,内子町小田支所のTさんたちがカエデの樹液採りに挑戦していたが,今日,待望のカエデの樹液シロップが届いた。
 採取する時期,木の太さ,穴を開ける高さや位置によっては樹液がまったく出ないこともあるが,条件があえば幹に細い穴を開けるとすぐに樹液がしたたり落ちて,1本のイタヤカエデから数日間で20ℓほども採れたという。採れたばかりの樹液はほのかな甘さだが,それを煮詰めると粘りけが出て甘さが強くなり,20ℓの樹液から500㎖のシロップが採れたそうだ。
 今日届いたものは20㎖ほどの小瓶に入ったもので,瓶の底にはメープルシュガーの結晶が溜まっていた。その味は市販のメープルシロップ(北米産のサトウカエデから作られる)と遜色ない。
 2021年には小田深山渓谷に新深山荘(名称未定)がオープンする予定である。かつては魑魅魍魎が棲むと言われた小田深山国有林の広大な森の中に建つたった一軒の宿だ。建築木材や暖房燃料,電気は地元で育った森の木を使い,提供される食材も提供する人材も内子町内で賄うという「地域循環型」の宿となる予定だ。
 その新深山荘での早春限定のアクティビティや小田深山産スウィーツに樹液シロップが使えそうだ。
イタヤカエデと一緒に届いたイロハモミジの樹液シロップも甘いけどちょっと雑味があった。2020/3/5,hmatsui

メープルシロップと同じくらいの甘さ

イロハモミジの樹液シロップ(右)は複雑な甘さ


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