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もりみちブログ

2018年3月19日

久万高原町黒藤川にて

西条市成就,白石旅館にて展示品


 久万高原町置俵地区は仁淀川支流黒藤川の最上流にある集落だ。数日前に,ここを通過していると蓑(みの)を身につけた老婦人とすれ違った。車を停めて話を聞くと,蓑はスゲで編んだ物で,今日はお茶畑に敷くワラを担ぐので背当てとして着けているという。夏は日除けにもなるし,私のおばあさんはもっと大型の蓑を作って,それを雨のときの合羽として使ったと話してくれた。蓑は民俗資料として展示されているものは知っているが,現役の蓑を見たのは初めてだった。その蓑はカサスゲの葉を編んだ物で,結わえる紐だけは今風にナイロンテープだった。
 カサスゲ(笠菅)は各地の湿地や小川沿いに比較的,普通に自生する多年草で,葉は細長くて1mにも達する。この葉を円錐形の帽子形に編んだものは菅傘(すげがさ)と呼ばれる。かつては生活に重要な素材であり,湿地や水田の端っこにカサスゲ用の場所が確保されていたという。今では生活用具としての用途はなくなったが,他方で繁殖が旺盛で高い水質浄化能力があることから,多自然型河川改修などで注目されている。2018/3/19,hmatsui

水路の岸に生えたカサスゲ(松山市堀江,2017/6/19)


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