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もりみちブログ

2018年1月19日

ハゼランの確認記録

ハゼランの花,径3㎜ほどの5弁花。


ハゼランの葉,やや多肉

 ハゼラン・・? あまり知られていない植物だが,熱帯原産のハゼラン科の外来種で多年草(日本では一年草?)。夏~秋に細長い花茎を伸ばし先に小さなピンク色の花をつける。タネは1㎜ほど球形で,鳥散布でも動物付着散布でもない。花茎が高く伸びることから[風+重力]散布かもしれない。
 以前は愛媛県南部でしか見なかったが,今では松山市内でも路傍などでしばしば目にする。図鑑には栽培から逸出と記されているが,多くは栽培逸出でなく自然帰化(潜入帰化)と思われる。
 記録では,37年前の1979年に宇和島市蒋渕で確認されたものが県内初記録(山本1980)とされ,その後,1994年には宇和島市日振島(橋越1994),2001年には旧東予市(藤田・井手上2001)で確認され,数年後には,全県で点々と確認されている。
 暖地性植物なので愛媛県南部に侵入し,その後,自立的に北上すると仮定して移動速度を計算してみた。宇和島市から東予市の距離では道なりに北上した場合は4㎞/年であり,直線距離だと2.8㎞/年となり,一日だと11mあるいは8mと相当に早い。ただしタネが資材に混入して一挙に移動する場合もあるのでこの試算はいかにも単純すぎる。
 しかし外来種の拡大速度の算定は難しい。各地域での綿密な確認記録の積み重ねが必要である。現在,愛媛県の過去の記録をデータベース化しているが,入力をしながら記録を残してくれた先人に感謝しつつ,記録し資料として残すことの大切さを感じるている。現在約7万件が入力済。 1/19,hmatsui  ※ハゼランの花の写真は橋越清一氏提供


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